読書

2012年10月13日

「応酬」 読書メモ

秋ですね。

久しぶりに読書しましたよ。

oosyu

ポール・リンゼイの「応酬」という本です。

 FBIのはみ出し者捜査官ばかりを集めた捜査班の話です。顔に醜い傷を持つニック・ヴァンコーは、そのはみ出し者達を率いる捜査班の班長。

 いい場面がありました。
 ある事件にのめりこみすぎて、元の班から追い出されヴァンコーの班にやってきた捜査官シーラへのヴァンコーの思いです。


 今思い返すと、人並みに出会いを果たした男と女が、そのときを境に肉体的触れあいに移行してもおかしくなかったのだと気づいた。
 二人とも相手の気持ちが同じだと察していたのに、自分の醜さを気にしないでほしいとは、二人ともついにいえなかった。
 長年人からとまどったような目で見られてきた二人は、異性と親密な交わりをもてるのは魅力的な人間の特権だと思うようになっていた。そんな思いこみが、本当かどうか試してみて失敗したら、絶望の淵に追いこまれてしまう。     ・・・P270

中略

 彼女に触れたかった。ただ肌をかすめるだけで十分かもしれない。さりげなく偶然に見せかけても、意図的にやったと二人ともわかったことだろう。
 無数の静止画像の積み上げである視覚的な回想とちがって、触れることには画像がない。一回だけさっと肌に触れた感覚がほしかった。あいまいさがなく再現可能なもの。
 好きなときに彼女とまた接続できるプライベートなチャンネルだ。彼女の顔をまだありありと思いうかべることが出来る。今でも恐ろしく見栄えのしない顔だが、考えると興奮してくる。彼女にさわりたかった。        ・・・P271

THE BIG SCAM  Paul Lindsay 


kokoronomemo at 17:44|PermalinkComments(2)TrackBack(0) mixiチェック
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